Our Philosophy
TMDの理念体系
流行に踊らず、技術の真ん中に、いつも人を置く。
— TMDの理念体系 —
私たちが、ここに立ち続ける理由
時代は、いつも何かを儲け話に変えていきます。昨日まで別の商売をしていた人たちが、今日は最先端のAIを語り、明日はまた別の何かを語る——
そんな時代の流れが、確かにあります。流行が変わるたびに看板を架け替え、専門性の蓄積もないまま新しい商材を売り歩く。技術への誠実さも、業界への責任も、置き去りにしたまま。
誤解しないでいただきたいのは、私たちは儲けることを否定しているわけではありません。
専門性を持って真摯に技術と向き合い、その能力で正当に成果を上げている事業者の方々を、私たちは深く尊敬しています。
健全なビジネスが、健全な利益を生む——それは当然のことです。私たちが距離を置きたいのは、それがないまま、流行を渡り歩く姿勢に対してです。
私たちは、別の道を選びました。
一つの志を、長く深く掘り続けること。AI技術の真価を、流行のバズワードや派手な提案の中ではなく、現場で動き、人に役立ち続ける仕組みの中に求めること。中小・中堅企業の経営者たちが、安心して長く付き合える伴走者であること。
それが、流行に踊らず、技術の真ん中に、いつも人を置く——という、私たちの宣言の意味です。
中堅、中小企業の現場が、流行を渡り歩く者たちに振り回されない。
その当たり前を守ることが、TMDの原点です。
大企業から、中小企業へ
代表である私自身は、これまで通信、製造、商社、官公庁といった、日本を代表する大企業や行政機関において、最先端のAI開発・DX推進プロジェクトに携わってまいりました。役員会議室で、最新の技術論を交わす日々——それは間違いなく刺激的な時間でした。
しかし同時に、別の現場も見てきました。日本の中小企業の現場です。
そこには、AIの恩恵から取り残されたまま、限られた人手で「めんどくさい」を抱え続ける経営者と職人たちがいました。
彼らは派手な変革も、最先端の技術論も求めていません。ただ、現場の手間が一つ減ること、本来やりたかった仕事に向き合う時間が一時間でも戻ること——それを、ずっと待っていました。
最先端の技術は、大企業のためだけにあるのではない。むしろ、限られた人手で多くを抱える中小企業の現場こそ、本来この力を最も必要としている場所だ。そして、その場所こそ、最も誠実な伴走者を必要としている——この想いが、TMDのすべての判断の基準です。
私たちが大切にする「能力」という言葉
私たちが事業を営むうえで、何度も自分自身に問いかける言葉があります。
それは、能力に裏打ちされた仕事か。
専門性は、本物か。技術への理解は、自分の中にあるか。お客様から踏み込んだ質問が来たとき、自分の言葉で答えられるか。営業の成果は、人脈ではなく、能力に支えられているか。
近年、AI業界に限らず、ビジネスのあらゆる場面で「営業力」「実績」「ネットワーク」といった言葉が、本来の意味から少しずつズレて使われるようになっています。本来は能力を指していたはずの言葉が、人脈や顔の広さや権威を指す言葉に変わっていく。
私たちは、その流れに与しません。
能力は、本人の中に蓄積される実体です。人脈は失われることがあり、権威は時代と共に色褪せます。けれど、研鑽を重ねて得た能力は、どんな環境にあっても自分自身の中に残り、お客様への価値として届けることができます。
真に持続的な伴走者でいるためには、能力という土台を磨き続けるしかない——私たちはそう信じています。
持ち上げられる時代だからこそ、頭を垂れる
AIの時代になって、私たちは時に過分な評価をいただくことがあります。「TMDさんはすごい」「最先端を知っている」——そんな言葉をかけていただくたびに、私たちは静かに自分自身に言い聞かせます。
すごいのはAIであって、私たちではない。
私たちは、AIという素晴らしい技術が生まれた時代に、たまたまそれを扱う仕事に就いているにすぎません。私たち自身が偉いわけでも、特別な才能を持っているわけでもない。ただ、AIの恩恵を中小企業のお客様に届ける翻訳者として、日々学び、日々現場に立っているだけです。
だから私たちは、『謙虚』を最も大切な姿勢として掲げます。
それは、お客様に対する低姿勢の態度というより、自分自身への戒めです。AIに過剰な権威を仮託しないこと。技術の手柄を自分の手柄と勘違いしないこと。持ち上げられる時代だからこそ、頭を垂れて、研鑽を続けること。
謙虚さは、研鑽の同義語だと、私たちは考えています。
探究を続け、現場に根づくまで離れない
最先端のAIは、日々進化します。私たちは学び続けます。アカデミックな知見と、大企業のDX現場で磨いた実践知を、両方携えながら。
けれどそれは、技術を誇るためではありません。お客様の言葉に翻訳して届けるためにこそ、私たちは探究を続けます。一回限りの華やかな成功よりも、誰もが扱える「等身大のAI」を。属人的な魔法ではなく、現場に根づく仕組みを。
派手さよりも、確かさ——それが私たちの選ぶ道です。
これからも、この場所に立ち続ける
私たちが目指すのは、効率化のさらに先にある時間です。アイディアと技術で『めんどくさい』をなくし、本質的な人らしい時間——創造的な仕事と向き合う時間、仲間と語らう時間、人として豊かに在れる時間——を、現場に取り戻すこと。
そしてその先に見ている未来は、ひとつ。技術が人を急かすのではなく、人に寄り添う社会。AIが派手な主役として君臨するのではなく、現場に静かに溶け込み、人の営みをそっと支える。そんな技術の在り方を、日本の中小企業から広げていきたい。
時代がどれほど急いでも、私たちは敢えて急ぎません。
誰がどれほど派手に踊っても、私たちは敢えて踊りません。
持ち上げられても、頭は下げ続けます。
流行が移ろっても、私たちはこの場所を動きません。
ただ、お客様一社一社の現場と向き合い、共に歩んでまいります。すべてのステークホルダーへの感謝を忘れず、得たものを次へと循環させながら。
中小企業の現場が、流行に振り回されない世界をつくる。
そして、技術の真ん中に、いつも人を置き続ける。
それが、TMDという会社が、これからもTMDであり続けるための約束です。
社名に込めた、私たちの覚悟
最後に、私たちの会社の正式名称について、お話しさせてください。
有限会社TMD——「TMD」とは、「Today is My Day」の略です。「今日は、自分自身の日である」——これが、私たちが創業時に社名に込めた宣言です。
流行に踊らされず、他者の権威に依存せず、自分自身の能力と意志で、今日という日を生きる。それが、私たちの覚悟です。
そして、その覚悟は、お客様への約束でもあります。中小企業の経営者が、職人が、現場で働く一人ひとりが、本来の「自分の日」を取り戻せる世界をつくる。
お客様のTMDを実現するために、私たちのTMDがある。
流行に踊らず、技術の真ん中に、いつも人を置く——
その先に私たちが見ているのは、
誰もが「今日は私の日だ」と胸を張って言える社会です。
有限会社TMD
代表取締役 廣田 優希
